還暦に手が届きそうな店主が、仏師目指しての検討ぶりを紹介します。

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6,小さな地蔵菩薩を彫る
 頭のクリッとした可愛い顔の、地蔵菩薩立像を彫りました。
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 像高は、9cm弱。台座を入れても10cm余りの大きさです。
丸い頭に子どものような顔なので、口角を上げて微笑んでいるようにしています。

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 今回苦労した所が、背中の袈裟の部分です。谷が深くなり過ぎてしまって、写真のように
ささくれてしまいます。谷に向かって、一番小さな小刀で掬い上げるようにして彫っていきましたが……
 まあ、これも修業の内だと思い、次回に向けての反省材料にしました。
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2011.10.23 / Top↑
5,アタマにキタァー!(仏頭を彫る)
 ブツゾーさんの頭を彫ります。
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 彫る順番に従っていけば、私でもここまで行けます

 ポイントは、やはり全体のバランスと各部位の細やかさでしょう
そして木目の方向を間違わずに、ノミ跡をしっかり残していくこと、なんて
自分が言われていることですけどね

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 面を取っていきながら、顔の輪郭がおぼろげながら見えてきます。
そして、一番高い所の鼻の位置を決めます。

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 この仏頭は、1尺の像の頭の大きさに相当します。それはなぜかと言えば、
この仏頭の髪際(はえぎわ)から下唇までの長さが1寸あるからです。
つまり像高の1/10の長さが髪際から下唇までの長さとする、と決めてあります。

 これによって、目・口・眉の位置がバランス良く決まります。

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 眉・上瞼の形にも決まりがあります。極深丸の彫刻刀をうまく使うのがコツです。
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 更に、瞳・下瞼を彫ります。上瞼の線に沿いながら形をそろえます。

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 口元の造作です。人中線を造り、口角を少し上げて微笑みを造ります。

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 耳の形にも特徴があります。衆生の声を漏らさず聞き届けるために、
人間よりも大きく造りますが、耳たぶに穴が開いていたりしてブツゾーさんらしさが
見られます。

 そのほかにも、額の白毫や後頭部のこぶなども彫っていきます。
人間の顔は、右半分と左半分とでは対称にはなっていませんが、
ブツゾーさんの顔は対称に造っていきます。仏頭の難しさの一つだと思います。

 次は、合掌した小さなブツゾーさんに挑戦です
2011.09.04 / Top↑
4,手は口ほどにものを言いーその2.魅惑的な右手ー
 今日は、特に右手に注目してみました。どのブツゾーさんも色っぽいです
1番バッターは何といってもこの方でしょう。

広隆寺
 国宝第1号の広隆寺木造 弥勒菩薩半跏像 です。
「これは弥勒菩薩というより魅惑菩薩だ」と賞賛されるブツゾーさんです。
思惟するお姿に魅せられ、誤ってその右手薬指を折られたことがありました。
でも、修復の後も分からないほどに復元され、今も魅惑的な表情を見せてくれます。

 次のブツゾーさんは、密教美術が生んだ妖艶なブツゾーさんの右手です。
観心寺
 観心寺木造 如意輪観音菩薩坐像 です。
このブツゾーさんは手が6本あり、この右手は第1手です。
頬に手を当てて思惟のポーズです。悩める信者をどう救おうかと考えておられるとのこと。

 3番目のブツゾーさんは、以前にも登場しました。
法華寺十一面観音
 法華寺木造 十一面観音菩薩立像 です。 
天衣を親指と中指でつまむような仕草は、他のブツゾーさんには見られません。
人差し指と小指をピンッと伸ばした感じは、何か異国的です。

 最後は、店主の好きなブツゾーさんです。
薬師寺月光
 薬師寺銅造 薬師三尊脇侍月光菩薩立像 です。
 しなやかで上品な仕草です。手首を返して親指と人差し指をひねっています。
とても金属で出来ているとは思えない柔らかな右手です。
2011.08.06 / Top↑
4,結んで開いてー小さな開き手を彫る③-
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 それぞれの指の位置が決まりました。様々な角度から見ながら、
バランス良く決めていきます。
 心掛けることは常に”全体のバランス”から見てその部位はどうか、です。

 次に指の先を整えます。丸めていくことで、指らしく見えてきます。
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 ここから指を細くしていきます。
指先にいくほど細くしたり、指の間をどこまで開くか、など注意しながら
ノギスを使いながら慎重に彫っていきます。
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 この後、指の腹の方に関節を示すしわを彫ります。
指の3分の1を目安に浅いVの字を彫っていきます。
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 次は整理の段階ですが、それはまた明日
2011.07.26 / Top↑
4,結んで開いてー小さな開き手を彫る②-
 結び手の時には、親指以外の指はだいたい同じ形をしていました。
開き手になると、指5本それぞれ形が違ってきます。
 最初は、結び手と同じように親指とその他の指の固まりとに分け彫ります。
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 この状態から、まず人差し指と小指から掘り出せるようにしていきます。
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 人差し指の場合、指の形を取り、その周りの所を彫って立体にしていきます。小指も同様。
この時、4本の指は人差し指ー小指ー薬指ー中指の順に前への傾斜が大きくなります。
だいたい指1本分くらいの間隔です。

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 人差し指より小指の方が指1本分前に掘り出してあります。
中指・薬指は更に前に出るので、これから指の背を彫るところです。鉛筆のマークがあります。

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 中指と薬指の背を同時に彫り進め、更に中指の背を彫るため鉛筆でマークしてあります。

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 指を上から見ると、4本の指の傾きの違いが分かると思います。
中指はまだマーカーの部分を彫る必要があります。(続く) 
2011.07.25 / Top↑
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