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還暦に手が届きそうな店主が、仏師目指しての検討ぶりを紹介します。

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4.結んで開いて-手を彫る-その2
 親指の形をはっきりさせていきます。
肉厚でふっくらした感じが出せるといいのかな。
DSC01639.jpg

 続いて他の4本の指を形作ります。
人差し指は親指と輪を作る感じで、中指・薬指は持物を軽く握る感じ、小指はバランスを取る感じです。
DSC01645.jpg

 指のそれぞれのポジションがこれで決まりました。
ここから更に手の甲、掌、角指の完成度を高めていきます。
使う彫刻刀の数が増え、くるくる入れ替わっていきます。

DSC01646.jpg
 親指と人差し指がつくる輪も彫り下げていきます。

 この後は最終の仕上げを行い完成に近づきます。
でも、ここからが近くて遠い道のりなのだ
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2011.06.30 / Top↑
その3.「足」ばかりでアシからずその2
 続きです。
今日の足はこれ
薬師寺薬師如来
 お馴染み薬師寺金堂 銅造薬師如来坐像です。
正しくお釈迦様の足、という感じです。
人間にして人間にあらず、とてもありがたい模様が刻まれています。

 次の足は少し難しい。と思う。
薬師寺聖観音
思いっきり大きくしてみました。
5本の指がくっきりと彫られ、甲が高くてどっしりした感じです。

 薬師寺東院堂 銅造聖観音菩薩立像の足です。
銅製とは思えないしなやかさが表現されていると思います。
2011.06.28 / Top↑
4.結んで開いて-手を彫る-
 今日から「手」を彫ります。始めは「握る手」です。
ブツゾーさんの中で握る手をしているのは、持物を持たれる「観音菩薩」があります。
観音様をイメージして彫っていきます。

握る手1
 左から右へ5段階の彫りの様子が分かります。
今日は3段階の途中までしました。

 2段階までは「足」と同様、角材を規定の形に彫り落として基本の形を定めていきます。
3段階目では、基準となる「親指」の位置と大きさを定めるため、その周りを彫り落とします。
握る手2

 手のひらに当たるところを彫りました。
親指の周りをさらに彫っていきます。

 2から3段階にいくのにギャップがあります。慎重に、を心掛けなければ… 
2011.06.27 / Top↑
その3.「足」だらけでアシからず
 お寺や仏像展などでブツゾーさんを拝観する時、なかなか細部まで目がいかないことありますよね。
そこで今日は「ブツゾーさんの足」だけクローズアップして楽しんで見ることにしました

 まずはこのブツゾーさんの足、分かりますか
広隆寺弥勒
 5本の指の形がとても綺麗ですね。爪の先がちょっと上がっていて可愛らしい感じです。
ヒントは「左足だけ踏み下げています」「仏像の国宝第1号」
といえば広隆寺木造弥勒菩薩半迦像
ですね。

 次のブツゾーさんは、とても背が高くスラッとしています。その足下はこんな感じ…
百済観音
 弥勒菩薩さんと比べると、とてもさっぱりした感じです。足の甲のふくらみもほとんどありません。
ヒントは「名前が外国名」「独特の目アーモンドアイ」を持っています。
ブツゾーさんの名前は法隆寺木造観音菩薩立像」すなわち百済観音像
です。

 この「この足だあれ?」は少し連載物にします。店主、一点物が気に入りました
2011.06.26 / Top↑
3.指の爪を彫る(続き)
 昨日、一応彫り終えた足の爪でしたが、さらに細かいところを手直ししました。
完成1
 爪をはっきり見せるところ。爪の両端を少し深く彫って立体的にします。
また、爪の上に三日月状の彫りをつくります。
小刀の大小、丸刀の小など何本かの彫刻刀を使いました。

完成2
 少し見づらいですが、爪の下に曲線の溝を彫っています。
これは爪の立体的に見せ、指の肉身との一体感を表しています。

 扱った場所は小さなところですが、細かい作業で一日がかりでした。フーッ
2011.06.23 / Top↑
3.指の爪を彫る
 6月20・21日と左足に挑戦するも、遅々として進まず粗彫りの世界を右往左往していました。
今日何とか仕上げまでにこぎ着け、店主は大いに安堵しています。

 今日は、指の爪の彫り方に挑戦です。
爪と木
 左はお手本、右の角材を使って彫ります。大きさは15×18×120mmです。

小刀で楕円の形にしていきます。面の数を増やしていき、形を整えていきます。
爪と木2
楕円

爪
 先端の木口の部分を切るように彫って丸い指先にしていきます。
 爪の部分は鉛筆で形を書き小刀で彫っていきます。
ブツゾーさんの爪は正方形に近いです。そして爪も厚いです。

 これで練習は終わり!
さあ、本番です。先ほど仕上がった左足の指に爪を彫っていきます。
本番
「この小さな指にホントに彫るの」という感じでしたが、一応やりましたよ。
5本指

 まだまだ!綺麗には出来ていません。さらに手直しです。それはまた明日 
2011.06.23 / Top↑
その2.使う彫刻刀は手作り
 店主のような駆け出しでも、自分専用の彫刻刀を持ちます。
最低の20本から。そして、全て自分でつくります。
DSC01616.jpg

 作り方は、小刀とそれ以外の彫刻刀では手で持つ柄の部分の作り方が少し違います。
写真の彫刻刀は、幅2mmの丸刀です。
DSC01618.jpg

 21mm四方で長さ21cmの木柱に、まず刃を差し込みます。
それからカンナでどんどんと削っていきます。
木には柾目と逆目があるので、それに気をつけます。

 思う形になってきたら、紙ヤスリでよ~く磨きます。
違う粗さのヤスリで2度します。

 仕上げに赤色の漆(紅溜)を3回、その上に黒漆を2回塗ります。
DSC01617.jpg

 自分の道具があるというのは、何か心がうきうきします。
気分は定朝か運慶か、という感じです
2011.06.19 / Top↑
その2.ブツゾーさんのモデルは…
 今日は午後から家で、「大きな足」の左を彫っていました。店主、少し歩みが遅いので、宿題ということです。
 さて、今日のお話は、人間のようで人間のようでないブツゾーさんのモデルについてです。

 良く耳にする言葉に、
「ブッダ」「釈迦」「釈尊」
というのがあります。これ皆、同じ人のことを言っています。
その人とは「ゴータマ・シッダールタ」という古代インドの王子のことです。

「ブッダ」は「悟りを開いた人」のことで、特に誰か個人のことを指す言葉ではありません。
「釈迦(しゃか)」は「シャカ族という氏族の名前」のこと。「シャカ族の聖者」を略している。
「釈尊」は「釈迦牟尼世尊」の略で、「シャカ族の聖者が幸運・繁栄をを有する」という意味。

 後の世で、悟りを開いたシッダールタを敬って様々な名前で呼ばれたんですね
ブッダイラスト
 因みに「世尊」は「バカボン」(古代インドのサンスクリット語)とも言い、
「これでいいのだ!」はブッダの口癖だったといわれる。
2011.06.19 / Top↑
2.さらに大きな足を彫る~右足の仕上げ~
 右足がようやく仕上がりました(もちろん、先生の力大)。
ポイントはやはり足の甲と指です。

 足の甲は、前回から述べているようにフックラ感です。
面を小さく幾面にもとっていき、より円のようにしていくわけです。

仕上げ足1
 ちょっと見づらいかな 甲から足指に向かって細い帯のような面が何本も見えると思います。
これを「ノミ跡を並べる」と言うそうです。

 仕上げるとは、面と面の境のスジ(これを角という)を取って平らにすることに非ず!
このように、細かく面を何本も薄く削っていくことです。美しいですねぇ

 指の方の仕上げも同様です。ただ面にする部分が狭いので、こちらは角を取っていきます。
そうすれば本物の指のようになっていきます。
詞揚げ足2

 最後に、仏師になろうと親方に弟子入りしたお弟子さんが最初にする仕事が
「仕上げ」だそうです。それが一番簡単な仕事だからです。
これが簡単だとは…
2011.06.18 / Top↑
2.さらに続き
 今日も仕上げに挑戦ですが、一向にうまくいきません。
一度小さな足を造っているのに…。

 足の甲を滑らかなように仕上げる時、彫刻刀を持つ右手はグラグラと動いてはならない
んだけど、店主の右手はグニャグニャのコンニャクみたい

 明日はいい写真が載せられるよう、と思っています。
ガクアジサイ
2011.06.16 / Top↑
2.算数が生きている
 足のふっくら感を出すために、甲の上の部分を平らにしました。
「この後、どうしたらよいのだろう?」

 ヒントは小学校6年の算数で習った「円の面積」の出し方にありました。

 円の面積を求めるのに、四角形から考えていきます。これを八角形・十六角形・三十二角形……
すると形が次第にまあるくなっていきます。辺が増え角が増えると、円に近づきます。

 この場合もこれと同じ。2辺を3辺にしていく。それだけで随分ふっくらしてくるではありませんか
店主が3時間かけて悪戦苦闘したのを、先生はわずか2,3分でフックラ感を造られました。

 まさか算数の考えが活かされていようとは…いい勉強になりました
ふっくら
2011.06.15 / Top↑
2.さらに大きな足を彫る(続き)
 型取りまで出来ました。今日は小さい足と同じように甲と指先の部分を彫ります。
ブツゾーさんの足は、言うなれば赤ちゃんのようなふっくらとした感じに表すのが基本です。
このふっくら感を出すのが修業です。
DSC01604.jpg
 見ての通り、甲の部分がのっぺらとしています。いささかブツゾーさんに申し訳ないです。
丸く鉛筆で書いた部分を削って修正していきます。

DSC01606.jpg
 今日はここまで。なかなか作業がはかどりません。
彫刻刀は小刀が6本、平刀が3本、丸刀が2本使えるようにしてありますが、うまく使えこなせない。
毎日6時間、彫刻刀を握っていますが、彫刻刀に使われています。
2011.06.14 / Top↑
2.さらに大きな足を彫る
 その前に前回彫った小さな足の仕上げをしました。
DSC01601.jpg
 見た感じよく分からないですが、足下の四角い台の上下の表面を平刀で削り、木目がきれいにでるようにしました。
下の面はフラットでないとガタガタします。それはいけませんが平刀が良く切れるので、却っててこずるのです。

 さて、大きな足への挑戦です。
因みに今までの足に使った木の大きさは、16mm×24mm×40mm、今度のは33mm×39mm×107mmです。
DSC01602.jpg
使う平刀も刃が大きくなります。
DSC01603.jpg
 使っている木は、檜材です。柔らかく初心者向きの木です。ですが、それでも力を入れて彫ることも多いです。
店主は貧弱な体なので余計にウンウン言って奮闘しています。
 仏師の方々は、もっと大きな木塊を扱うので、鑿や木槌なども使います。
正に、頭脳と体力両方を使う職人です。
2011.06.13 / Top↑
その1.「月光堂」の名は自戒・憧れ・夢 
他愛もない話なので悪しからず。
「月光堂」という名前を付けた理由です。3つあります。
 子どもの頃、学校の近くに日光堂という文具類を売っていた小さなお店がありました。学校で使うものなら何でもござれ、という店でした。そのお店の名前をどう間違えたのか、まじめな顔で「月光堂」と友達に言ってしまいました。友達、大爆笑
 そそっかしいことは失敗の元。少しでも肝に銘じるためにつけました。

 2つ目はこのブツゾーさんです。薬師寺の「日光菩薩立像」「月光菩薩立像」です。
DSC01600.jpg
 店主は月光菩薩の方が好きです。どっちもよう似てますから、どっちでもいい感じですが…
このようなブツゾーさんが造れたらぁ、と思うだけでうっとりですね。

 最後は、もし店主の書いた本が世に出たら、「月光堂」という本屋を開いて自分の本を売る
どうせ先は短いのだから、夢は大きくてもいいでしょう

 ということで、月光堂には深~い意味がある、という話でした。
2011.06.12 / Top↑
その1.記憶に残るブツゾーさんの足
 このコーナーは、あるテーマに即してブツゾーさんを少しばかり知る情報を紹介するものです。が、この店主のことですから適当に付き合ってあげてください。

薬師寺三尊足文様
 まずはこの足から。奈良・薬師寺の薬師三尊、薬師如来坐像の足裏ですね。そこにはブッダの三十二相に決められた千輻輪を中心とした瑞祥七相文が線彫りされています。
 本来はどの如来像にも表現されるものだったのが、何時しか省略されてしまい、今では本像のみに残る大変貴重な文様です。

 次はこのブツゾーさんです。
法華寺足
足下だけでちと分かりにくいですが、奈良・法華寺の木造十一面観音立像の足下です。
右足を少し開き、左足よりも前に出て親指が少し蓮肉から離れています。まるで今にも私たちの方に一歩踏み出したかのようですね。

 もう一つ紹介します。ブツゾーさんではないですが、大変貴重なものです。
sokuseki-334.jpg
仏足石2
 これは「仏足石」というもので、ブッダの足の裏の形を刻みつけた石です。薬師寺に残る日本最古の線刻仏足石です。753(天平勝宝5)年に造られたといわれます。

 足一つ取っても、そのブツゾーさんに込めた発願者や仏師の思いが伝わってくるようです。
2011.06.11 / Top↑
1.ブツゾーさんの足を彫る(続き)
 平面を曲面にするには、小刀で大きな面をいくつか作っていきます。
DSC01595.jpg
 そして、更に辺の部分を削って面を増やし、だんだんと曲面にしていきます。
DSC01596.jpg
 ちょっとリアルですねぇ

 指も同じように面を取って曲面にしていきます。第1関節を盛り上げるようにもします。
DSC01597.jpg

 ブツゾーさんの足らしくなりました。店主一人でここまでは到底できません
まず、小刀の使い方が違います。より良い作にするための情熱が違います。側で見ていてヒシヒシと
感じてしまいます。オーラ放出に、店主も刺激大です。来週は更に大きな足に挑戦だぁ!!
2011.06.10 / Top↑
1,ブツゾーさんの足を彫る 
 直ぐにブツゾーさんの全体を彫ることは無謀です。ステップ・バイ・ステップで進みます。
まずはブツゾーさんの足から挑戦です。
 下の写真は昨日と今日で彫り終えた右足です。
DSC01584.jpg

 4本の彫刻刀を使いました。残念なことに撮った写真のデータを消去してしまった
今日はしっかり写真を確保したので、左足の作り方を紹介します。

 まず、角材を足形に沿って要らないところを削ぎ落とします。
DSC01585.jpg
 この時は上写真の一番上にある平刀を使い、上から下へ削いでいきます。
仏像づくりは技術と創造力が必要ですが、お手本通りに作るという模倣力も大事です。

 次に、足の甲と指先の部分を平刀と左向き刃の小刀で彫っていきます。
DSC01586.jpg

 さらに甲の部分をそれらしくするために、2本の小刀を使い分けて7つの面を作っていきます。 
DSC01590.jpg
 角から曲線を作るには面取を何度も行っていくことが大切です。思い切りの良さと慎重さが相互に兼ね合うといいみたい

 甲の面取りが出来たら、指を作ります。ブツゾーさんの足指は、人差し指が一番長いのです。そして、他の4本は人差し指に向かって少し向きを傾けるのです。
DSC01591.jpg
 今日はここまで。続きはまた明日
2011.06.09 / Top↑
店主が考えている本は
「小中学生が楽しんで、ためになる仏教の本」
です。
 仏像に関する本は、とてもたくさん出版されています。でも、どれも大人向きの内容です。小中学生が読むには少し難しいようです。子どもたちにも楽しめて分かりやすい本があれば、仏像の魅力が伝わるのではないか。
「無いなら私が作りましょう!」
というお粗末な理由で挑戦することにしました。何事もチャレンジだぁ!

 PHOTO105.jpg
さて、まずどうするか?仏像の本ですから、仏像に詳しい人から学ぶのがいいんです。お寺の住職さん?学校の先生?いやいや、一番は仏像を作っている人でしょ。話を聞くだけでは結局はよくわからないだろうから、自分が仏像を作れるよう教わるのが何よりだ!と思い立ち、修行の道(大袈裟だね)に足を踏み入れました。

 
2011.06.03 / Top↑
 ようこそ月光堂へ!店主の加曽利一之です。1年余りで還暦を迎えようとしている店主が、こともあろうに「本を出そう」と思い立ち、大胆にもブログまで立ち上げてやる気満々感を示そうとしています。
 しかし、この店主、過去の実績をみても思い立つのは良いが、やり始めて3ヶ月するかしないかのうちに挫折すること夥しいのであります。無謀ともいえる一生一代のこのチャレンジもこの調子では先が見えていそう
 という具合で、はなはだ不安な船出ではありますが、頑張ってみようということになりました。
薬師寺
2011.06.03 / Top↑
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