還暦に手が届きそうな店主が、仏師目指しての検討ぶりを紹介します。

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4,結んで開いてー小さな開き手を彫る①-
 昨日から開き手に挑戦です。
DSC01676.jpg
 この形は、如来形でも菩薩形でもよく見ることが出来ます。
各指が少しずつポーズをとっています。
掌には、今で言う運命線や感情線などのしわも彫ります。

 小さい開き手の材の大きさは16mm×22mm×50mm程度です。
DSC01675.jpg
7月中には、何とか仕上げたいと思う、今日この頃です。
2011.07.23 / Top↑
その4,手は口ほどにものを言い 
 今日から4回にわたって、ブツゾーさんの様々な手の表現を紹介します。
では、早速…

薬師寺如来
 薬師寺金堂 銅造薬師如来坐像の右手です。
薬師如来は、日本では7世紀から信仰されています。
 薬師寺のお薬師さんは、白鳳仏か天平仏かという論争がありますが
このような迷いも施無畏印を示す右手を見ていると、心穏やかになっていく感じです。
 因みに施無畏印とは人々の怖れを除き、平和な心を与える印を意味します。

 次は唐招提寺 脱活乾漆造盧舎那仏坐像の右手です。
唐招提寺盧舎那仏
 指の間に水かきのような膜があるのが分かります。乾漆の柔らかさが出ている感じです。
東大寺大仏も同じ盧舎那仏ですが、こちらは高さ3mと少し。でも圧倒されそう

 3番目は室生寺 木造釈迦如来坐像です。
室生寺釈迦
室生寺
 ブツゾーさんの原点である釈迦如来が多く結ぶのが、施無畏印・与願印です。
与願印は、人々の願いを聴き届け施しを与える印です。

 この手の形は、対する者に安心感を与える姿勢に由来すると謂われています。
どっしりと、またゆったりとした姿を見ていると、なにやら吸い込まれそうです。

 4番目は円成寺 木造大日如来坐像の両手です。
奈良円成寺大日如来
 大日如来は密教を象徴するブツゾーさんです。
全ての仏の中心であり、全ての仏はこの大日如来の形を変えて現れたものと考えられています。

 結ぶ印は智拳印です。これは密教の理智の力を示しています。

 最後は薬師寺東院堂 銅造聖観音菩薩立像の右手です。
薬師寺
 数ある観音菩薩を代表するブツゾーさんです。
持物を持つ訳でもないのに、豊かな手・指の表現がたまりません
 右手は与願印と見られます。私の願いをお聴き取りくださ~い!
2011.07.18 / Top↑
その3.もしや貴女はお釈迦様の再来
 先日、節電対策で余りエアコンの効いていない電車のつり革にぶら下がって、
見るともなくあちこち見ている男がいると思ってください。

何気なしに下を見ると、隣に立っている女性の足下が見えました。
ラフなスタイルだったのでサンダルを履いていました。足の指がくっきりと見えます。その指は…

足のイラスト
 下手な絵は我慢してください。
見ても分からない人のために解説しますと、
Aタイプは親指が一番長く、順に短くなる。
Bタイプは親指と人差し指が同じ長さで中指と続く。
Cタイプは人差し指が一番長く、親指・中指と続く。
Dタイプは人差し指・中指・親指と続く。

 店主の今までの観察によれば、
A・Bは中年~年配の方によく見られるタイプ、
Cは若い方によく見られるタイプ

そして、Dは今のところ1人だけです。

 多分に独断と偏見にあふれた意見です。
自分も試してみたいという貴男、この夏がチャンスです


 
2011.07.14 / Top↑
4.結んで開いて-大きな手を彫る(続き)
 今は左手の結んだ手を彫っていますが、この手はどうも不動明王が剣を握っている手のようです。
以前に観音様の手だと明言してしまい、お恥ずかしい

 気を取り直して、
整理の段階まで漕ぎ着けました。
DSC01662.jpg
ちょっと分かりにくいですが、中を刳り抜きました。
店主としてはお手本に少しでも近づこうとしての奮闘でした。が…

 そればかりに夢中になり、全体のバランスなど考えなかったのです。
結果、人差し指の腹のふくらみが無くなり、薬指の腹が薄っぺらくなってしまいました。

 ブツゾーさんが大きくなればなるほど、体の部位を彫る時は小さい像よりウンと
技術が必要となります。誤魔化しが利かなくなります。
それを補おうとすると、他のところに影響を及ぼすのです。

DSC01666.jpg
 中を刳り抜く時は、人差し指と小指の両方から彫ることが必要です。
くれぐれも全体のバランスを考えよう
2011.07.12 / Top↑
その3.「足」ばかりでアシからず-最終回-
 いろいろなブツゾーさんの足の様子を紹介してきましたが、今日でお終いであります。
最後は木造を代表するブツゾーさんを3体紹介します。

 まずは室生寺釈迦如来坐像
室生寺釈迦如来
このブツゾーさんは、一木造の代表選手です。
榧材(かやざい)の木目が足裏に綺麗にでていて美しいです。
指の長さは人差し指が一番長く、今に至っています。

 次のブツゾーさんは、仏師工房の祖と呼ばれ定朝様という新しい工法を編み出した
大仏師・定朝作 平等院鳳凰堂阿弥陀如来坐像
です。
鳳凰堂阿弥陀
同じ足裏でも、少し違います。
時代時代で少しずつ違いがあるのです。

 いよいよ最後のブツゾーさんとなりました。
興福寺金剛
今までのブツゾーさんと打って変わって力の入った力強い足です。
興福寺木造金剛力士像
です。
指先からも地面を踏ん張る感じが見えてきます。
作者の定慶は、運慶の父康慶の弟子です。
 
 足一つ取ってもブツゾーさんを観る眼が変わってくるとおもしろいです。
次回は「手」のあれこれを紹介します。
2011.07.09 / Top↑
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